マザース三日坊主

撮りフェス in 室蘭 2017 まもなく開催!

川島プロデューサーが実行委員長を務めます「撮りフェスin室蘭2017」が、
いよいよ今週末9/16(土)~17(日)で開催されます!

室蘭を舞台にした24時間滞在型フォトコンテストである本イベントは、
昨年に引き続き、第2回目の開催になります。

天気も良さそう!(台風の影響が心配ではあります。。)
開催に向けてご協力頂いてる皆さん、本当にありがとうございます!

公式HP
http://www.tori-fes.com/

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みなさんこんにちは、川島です。

室蘭市を被写体として24時間解放する、滞在型のフォトコンテスト「撮りフェス」。
昨年度が初開催でしたが、地元スタッフと東京のクリエイティブチームが一丸となって、手探り状態で必死の運営でしたが(脂汗)、多くの皆さんから好評を頂きました。

ありがたいことに、
『広告電通賞 北海道地区広告賞』も頂くこともできまして、
単発のお祭りではなくて、まちの恒例行事として大きく育てていこうという気運が高まっています。

そんな追い風のなか、今年は更にスケールアップして開催します!
おかげさまで参加定員の300名も大きく超えて、急遽当日参加枠も用意しました!

で、いつやるの?といいますと、あさってです。(血汗)

審査員も、昨年度からの葛西薫さん(室蘭出身)、藤井保さんをはじめ、
豪華なメンバーとなっております!

さらに今年は当日のスペシャルゲストとして、浅田政志さん、ケント白石さん、
そして、先月のブルータスの表紙にもなった井上浩輝さんが登場!

みなさま!
まだ間に合いますので、9月16日(土)-17日(日)は、ぜひとも
「撮りフェスin室蘭2017」にご参加ください〜!

撮りフェスin室蘭2017実行委員長 川島

誰であれ再会は懐かしい

お久しぶりです。諸星です。
2000年にミレニアム入社した私も、もう18年目の中堅社員となりました。
この18年、辞めた先輩、後輩、同期、いったい何人くらい見送ってきたのかな
と思うと、なかなか感慨深いものがあります。

辞めても同じ業界の中にいる先輩や、
なかよし同期たちとはたまに会うこともありますが、
これまでに辞めた後輩たちというのはほとんどが広告とは関係のない方向へ
行ってしまい、疎遠になってもう一生会うことがなくても不思議ではありません。

もう会うこともなかろうと思っていた後輩と10年ぶりに再会すると、
人はどんな感情を抱くものでしょうか?
しかもそれが、自分史上最悪の後輩だったなら…。

10年前に、入社して約1年で辞めた後輩、仮に名前を『石川』としておきましょう。
この石川、入社時期でいうと川島と同期になります。
彼らが入社した当時、PMとAPのはざまくらいにいた私は、教育係として新入社員の
石川にいろいろと指導する立場でした。

この石川が…、これがもう…、遅刻魔で本当にひどい後輩で…!!

よく、ダメな子ほどかわいい、とか、できない子ほど愛おしい、とか言いますが、
私が思うにそれはダメさの種類、あるいは加減によるのではないでしょうか。
石川の場合、もう全然かわいくも愛おしくもないダメさ加減でした。

石川の入社早々、ロケハンの待ち合わせで待ちぼうけをくらわされること数回。
それが15分とかでなく、1時間とか遅れてくるわけです。
電話をかけると、「すみません、向かってるんですが、あと40分くらい…」
とか弱々しい声(これがまた頭にくる)で言う。
現れると、見るからに打ちひしがれて申し訳なさそうにするのですが、
これを1回ではなく何回も繰り返す!

そもそも「怒られるのが怖くて」遅れる連絡もしてこない時点でダメだし、
何度怒ってもまた遅れてくるし…。

私もあまりにも頭にきすぎて「いったいどんな言葉で叱れば石川に響くんだろう」
と考えすぎるあまり、会社に行く電車を乗り過ごし、なんでこんなに腹の立つ
後輩のことで頭をいっぱいにしなければならないんだ!
とますます憤慨するという負のスパイラル。

私の仕事以外でも遅刻が激しく、
また気の毒ながらキャラクター的にも叱りやすいので
みんなに説教されまくったあげく、入社して1年後、
「脚本家を目指すので辞めます」と言ってマザースを辞めていったのでした。

会社を辞めたあと、
石川はなぜか年賀状やさまざまな報告を福里さんにだけ送っており、
2年ほどまえに某新人シナリオ大賞で優秀賞を取ったらしい
と福里さんに聞いたときは、
「石川も頑張ったんだね…おめでとう!」と祝福するどころか、
「なぜ福里さんにだけ…そういうところが打算的でむかつく!」
と反感しか覚えなかったのですが、
その石川に、つい先日、とある飲み会で再会したのです。

ちょっと再会のくだりは長くなるのではしょりますが、
『自分史上最悪の後輩』に10年ぶりに再会したとき、
私がどういう感情を抱いたかというと、

…さっぱり感慨深さはなく、
ただ、石川に憤慨したことが昨日のことのように思い出され、
10年前の続きで相変わらず説教してしまっただけでした。

また石川が全然変わっておらず、相変わらずのへたれっぷりで、
当時の遅刻のことを責めると申し訳なさそうにする様子なども逆にむかつく!

よく言えば、
「10年も会ってなかったのになんだか昨日も会っていたみたいだね」
というある意味時空を超えた再会。

私も10年前よりもずいぶん丸く穏やかになったはずなのに、人というのは、
意外と簡単に過去に戻れるのだなと我ながら感心した次第です。

しかしながら、なんだかんだ、懐かしの(しかも全然変わらない)後輩に
久々に説教をするのは意外と楽しかったことは否定できません。

石川くん、朝まで説教してすみません。ちょっと楽しかったよ。

IMG_4819

花枯去影

連続で失礼します。屋代です。
先日のBlogで書きました、NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」
で放送されました、柳沢翔さんとの作品[花枯去影] 見逃した方のために、
以下がYoutubeのリンクになります。

花枯去影

OA上は、ハーディングチェック(通称:パカパカチェック)の対策のために映像を縮小して周りにグレーの枠をつけて放送しました。
毎回この対策について、頭を悩ませるのですが、今回は1フレームごとに状況が変化していたので、これをクリアするが相当大変でした。

是非、上の完全版をご覧ください。

過去の仕事、今の仕事

ご無沙汰しております。屋代です。

以前、2015年12月の記事で柴田が書いていました、「少年飛行兵の笑顔」が、
アメリカのノースダコタ州の小さな映画祭にてドキュメンタリー賞をとりました。

A
B+

このドキュメンタリーは、太平洋戦争での特攻隊員の話になっています。
小さな映画賞ではありますが、そういった映像が、当時敵国だった国で評価されたということには、色々と考えさせられるものがあります。
そんな映像を一緒に作った柴田も年始に弊社を退社して、アメリカで映像の勉強を頑張っているようです。これを機に更なる飛躍をとげることでしょう。

さて、最近自分はといいますと、ディレクターズギルドの柳沢さんと、
NHK Eテレ「テクネ 映像の教室」の中で流れる映像を制作しています。
実験的な映像ですが、とても良い作品になっております。過酷な撮影を乗り切っていただいた出演者、スタッフのみなさんには大変感謝しております。
9月3日(日)0時25分 (2日深夜) からの番組内で流れますので、みなさん是非ご覧いただければと思います。

これからも面白そうな映像制作をやっていければなと思います。それではまた。

今年始めてみたこと

フィルムカメラを始めてみました。

理由としては、まず、なんとなくおしゃれだから。
こういう業界にいながら、なんとなくでフィルムを選んでしまう自分に、
少しだけ悲しい気持ちになりましたが。

もう一つは、近くに詳しい人がいたから。
フィルムってデジタルで撮るよりも、光感度とか、シャッタースピードとか、、、
もういろいろめんどくさそう(こんなこと言ったら怒られそうですが、、)
という印象だったのですが、
その辺を身内に聞くことで解消されました。
二つ下の弟がいるんですが、
彼が趣味でフィルムカメラをやっていて、カメラマンとして就職していたので
おんぶにだっこ状態で、
わからないことがある度に聞いていました。
(ちなみに7月からフリーになったようなので機会があれば使ってあげてください)

いざ、始めてみるとデジタルとの違いにビックリ。
今まで撮ったその場で確認できるのが当たり前だったので
一本使い切って現像するまで写真が見れないのは不便な面もありつつ
少しドキドキして現像が楽しみになりました。

購入したのがレンズやピントなどいじれないタイプの
コンパクトフィルムカメラだったので、
良くも悪くも、意図しない場所にピントが合っていたり、
想定してなかったものが写り込んだいたり、、、と
撮る度にただただ自分の技量不足を痛感しているわけです。
とは言いつつ、どんな仕上がりになるんだろうかと、
ワクワクしてしまう自分もいます。

ようやく趣味らしい趣味に出会えたような気がしていますが、
この業界にいる限り今の技量では口が裂けても
「趣味はフィルムカメラです」なんて言えないなと思ってます。

比べるなんて本当に恐縮なんですが
撮影部の皆さんって本当にすごいんだなぁと実感する日々であります。

保活のトラウマ

ごぶさたしております、菅原です。
育休が明けて4月から職場復帰しました。

さっそくですが、職場復帰するにあたり、昨年は「保活」に取り組みました。
これが心身ともに疲弊する大変な活動で、東京で子どもを育てながら働くということに対して、なんだか違和感?、不信感?を感じることもありました。

「保育園落ちた日本死ね」のブログがメディアで取り上げられたこともあり、
保育園に預けることはとっても難しいことなんだと、なんとかなると思っていた私も
妊娠中にリサーチを開始し、自分が思いつく範囲で先手を打って動きました。
おかげさまでいくつかの保育園から声がかかり、無事に入園することができました。

ただ、失敗したこともいくつか。

7月~9月は保育園の説明会がピークで、
手帳は働いているときよりも埋まっているんじゃないかという具合。(おいっ!!)
9月30日、○○保育園説明会、とだけ書いてあり時間が書いていない。
ん?と当日の朝に気がついて、あわてて保育園に連絡をし、時間を確認して、
娘をベビーカーに乗せて向かう。
すると保育園の前に、まるでお受験ですかと言わんばかりのスーツ姿の保護者たちが列をつくっていて、子どもは連れていない。
保育園の説明会といえば、普段着のちょっとやつれたお母さんが、赤ちゃん連れで来ている。いつもの光景とスーツ姿がまったく結びつかないので、おかしいなと思いつつ、私はだるっとしたTシャツとゆったりつなぎの服で、鼻水の垂れた娘を抱いて、列に加わった。

列が進み、受付で名前を言っても私の名前はないらしい。
その名簿を覗くと、子どもの名前と生年月日、自宅住所、家族構成、保育園までの徒歩での時間などが書いてある。私はその情報を伝えた覚えがない。話をきくと、それらの情報をメールで送るなどの事前のやり取りが必要だった。私は電話で問い合わせをしてメールの話を聞いたはずなのに、説明会の開催日だけを手帳にメモし、メールをすることを忘れていたのだ。

説明会は今日のみで、説明会に参加した人だけが入園申込みをできると聞いて、なんとか説明会に参加させてもらえないかとお願いしたが、すでに定員がいっぱいで電話でお断りした方もいるので、事前に情報をいただいていない方を説明会に参加させるわけにはいかないと言われた。
明らかに自分が悪いので、この保育園を責める気持ちはそんなになかったのだが、
まわりがきちっとしたスーツ姿ですんなり会場に入っていく姿を見て、自分が情けなくなった。なんでだるっとしたTシャツなんだろう。私がだらしなく抜けていたばかりに、娘が入園できる可能性を失ってしまった。
自分のせいで自分が失敗するのは仕方ないけど、自分のせいで子どもが「不合格!!」と言われた気がして申し訳ない気持ちになった。

仕事が終わって帰ってきた夫にそのことを話す。
「そこには縁がなかったんだよー」と励ます夫に、
「結局私ばかりが保活している(仕事が忙しいのだから仕方ない)」
「だから待機児童が多い世田谷区に引っ越したくなかった(最終的には納得しただろ)」
と八つ当たりである。今思うと疲れて帰ってきたのに、気の毒である。

いまだに紺のスーツのお母様方を見ると、複雑な気持ちになり、トラウマのごとく大きな壁を感じる。

紺スーツ

表明文のような

はじめまして。
4月に入社しました、拝野です。よろしくお願いいたします。
このブログで何を書こうか迷ったのですが、ネタもないので、
自身のことについて少々書こうかと思います。
つまらない上に、なんと面白みに欠けることか。初回は許してください。

私は最近になって、目標および夢を決めました。
ちいさなことも、ちょっと時間がかかるであろうこともまとめて、
今後自分の仕事を頑張るための指針にしようと思っています。
この目標を決めるとき、選択って重要だなあと思いました。
選択肢次第でエンディングが変わるのは、ゲームに限った話じゃないなあと。
セーブ機能って偉大だなあと。

今更ながらに、もっと大きな夢も見つけたいなと思わないでもないのですが、
いかんせん、自分のできそうな範囲を決めつけてしまうきらいがあるので、
そこまで大きな夢はありません。
それでも、先述した目標の中には、自分にとっては結構大きいものもあります。
即座の手のひら返し。どっちやねん。

でも、絶対に叶えたい。

実現するのはいつになるかわからないですが、頑張ります。よっしゃ〜。

さて、目標の内容ですが、そのひとつに
「バク転できるようになる」
というのがあります。仕事、まったく関係ない。

これを掲げた理由は「できたらかっこいいから」。単純か。
おまえがやったってかっこよくないぞ、という声は聞きません、効きません。

これについて、進捗はまったくありません。努力段階です。がんばるぞ〜〜〜。
もっともっと、夢ときらきらしたものを見出して、人生を謳歌したいものだなあ
と思います。
超新星のようになれるか、はてさて。

ここまでぐだぐだ恥ずかしいことを言っていますが、目下の目標は、
「はやく社内の業務を身につけて、“使える奴”になること」です。
これこそ達成はいつになるのか。どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、このブログは一体どこに向けて発信しているものなんでしょうかね。

はじめまして

はじめまして。今年の4月に入社しました、斉藤由利佳です。
初めてなので、自己紹介します。
一人っ子、B型、さそり座という、トリプルわがままマンです。
3月まで横浜にある自然いっぱいの大学に通ってました。

大学内には、蛇出ます。リス、出ます。
そんな場所で、講義に出たり、寝たり、映画観たり、寝たり、
楽器弾いたり、寝たり…という4年間を送っていました。
これを聞いて分かりますでしょうか、何を隠そう、ゴリゴリのゆとり世代です。

高校生までは、「これだからゆとりは、」と言ってくる大人に
牙をむいたりもしていましたが、今では自分から「ゆとりなんです〜」と
アピールするまでに成り下がりました。

今となっては
「これが君らの生んだゆとりモンスターだ〜どうだ〜〜見たまえ〜〜」
という境地にまで達しています。

なんか、話それましたね。

親が屋久島の生まれなので、3年に1度くらいのペースで遊びに行っています。
でも屋久杉をまだこの目で見たことがないです。今年こそ見てみたい。

名前について書かれている先輩方が多いので、私も書きたいのですが、
母親に聞いても、“本当は「めろん」にしようと思ってた”だの、
“超能力者のユリ・ゲラーから取った”だのはぐらかされ続けてきているので、
真相はまだ謎のままです。

こんな人間ですが、暖かく見守っていただけたら有り難いです。

「本の場所」で

始まる頃にもここで告知されていた「本の場所」。
毎月順調に回を重ねて先月私が出席した会はNO.35でした。
表参道の30人程でいっぱいになるシンプルに設えられた半地下の四角い部屋で、
小説家が自らの小説を朗読するのを丸椅子に座って静かに聞く会。
時には若冲や暁斎の本物が
「美術のおまけ」と称されて何気なく壁に掛けられていたりもします。

「本の場所」という奇妙な会が始まった時、
どうなるのかな? 何が起こるのかな?と漠然とした思いがありました。
朗読会。詩ならありそうだけど小説ってどうなんだろう、
数ある小説の中から自分が興味のある作家の可能性がそんなにあるかしら、
始まる頃は想像もしなかったですが、気になる作家やその関係など
日時が合えば行くことにしてかれこれ10回近く通いました。
普段、字を目で追ってページをめくることで進められる小説を読むこと=読書が、
別な形で体験でき、予想外の面白しろさ、お得な感じです。
小説家本人の声で音として耳で聞く、小説の新しい体験。
まずは最初の一声でへぇ~こんな声…と思い、こんなリズムで…と感心し、
あとで話される制作裏話や作家自身の生の声など、
同じ小説なのに別なもののような新たな発見。
そして時にはその場に一緒にいる人たちとの共感めいたもの。
同じところで笑う、ちょっとざわめく…、こんな人も読むんでるのか…、
小さなライブハウスで音楽を聞くのと似ているのかもしれませんが、
一人の読書ではこんな味わいはないので、なんか不思議な感覚です。

5月、第35回の会は
川崎さんの新しい小説
『あなたが子供だった頃、わたしはもう大人だった』
(河出書房新社 5月26日発売)の朗読会でした。

book

店頭に並んで間もない時期なのでこれから読む人にも配慮された内容で
最新作の小説を真摯に披露する川崎さん。
おそらく人生で初めてなのではと想像する人前での朗読、
普段の話し方とはちょっと違う抑揚を抑えた、少し硬さを帯びた丁寧な読み方、
どうでしょうか?という感じで。
小説の内容は近親の死と記憶にまつわる話。これまでの小説にも共通するテーマ。
平山という主人公と一回り以上歳上の妻ユキコさんとの会話が中核となって展開
します。
その会話が時には現実離れしたり、深い記憶の不確かさがユーモアになったり、
音で伝えられる小説はなんだか生き物のような気さえします。
まだ読んでいないのに、「面白いぞ、これは!」と期待させられます。
朗読の合間に、
その主人公の名前が小津映画に影響を受けてつけられたこと、
タイトルは初めに思っていたのとは違うものになったこと、
小説の中に出てくる自身の子供の頃や若い頃の思い出の子細が語られます。
これから読む時にかなりのリアリテイを与えてくれそうな予感です。

続いて、出版社の都合でもう読めなくなっていた『彼女は長い間猫に話しかけた』が
再録されていて、そちらも少し説明を加えながら朗読されます。
同じ作家の作品なのに、ちょっと読んだだけでだいぶ違うことが分かります。
今の作風に変化した初期のこの作品から十年以上の経過のせいなのでしょうか。
自身も坂道、白い煙突、漬物石、山手線の陸橋等々共通していることがいっぱいある
と分析しつつ、でも小説は確かに進化を遂げているように耳に届きます。
偉そうなことは言えないですが、ずっと貫いてきた自分の書き方が
ここで熟成してきているのかもしれないと、ぼんやり考えます。

これまでの小説では、本質に迫るあまり、
そこに至るまでの過程や本質から少し外れた曖昧なものは排除されて、
切れ味のよい研ぎ澄まされた言葉が並んでいて確かにそうだと感じはすれども、
受け止めきれていなかった気がします。
ずうっとテーマになっている「親の死」については、特に。
今度の小説はちょっと違う気がします、すっと引き込まれて
川崎さんの世界に親しみをもって連れていかれる感じがします。
それが朗読という形式のせいなのか、
小説の変化のせいなのか定かではありません。
たとえ感情を抑えて読んだとしても、それが作者の声で届けられると
その世界が生き物のように膨らんで届くのか、
だとしたら朗読会は、行けるなら、ホントに行った方がいいかもですね。

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映画の天才

こんにちは。プロデューサーの前島です。
今回はわたしには珍しく、映画の話を2つ。

先日、第54回「映画の天才 」試写会に行ってきました。

今回の映画は「メッセージ」。
本年度アカデミー賞で音響編集賞受賞。その他監督賞や脚色賞など
計8部門にノミネートされた超話題作です。
http://eiganotensai.com/

ある日突然地球の様々な場所(12箇所)に、謎の宇宙船が出現します。
ちなみに光栄(?)な事にそのうちの1か所に
日本の北海道もさりげなく選ばれています。
それはさておき、このお話はその12分の1のアメリカの政府から、
謎の宇宙生命体との交信を試みるべく招集されたスタッフの一人、
言語学者のルイーズという女性が主人公です。

SF映画であることは間違いないですが、
CGの印象があまり無く(もちろんCGはけっこう使っていると思いますが)、
とても落ち着いた文学作品のようなトーンでそして全編に渡って謎めいています。

宇宙生命体の形状は昔からみなさんが想像するあのタコ型の巨大版ですが、
決してギャグではなく、むしろもし実際に宇宙生命体が現れたら
きっとこんな感じなんだろうなと納得させられてしまう迫力があります。
そしてその生命体が放つ「文字」は、まるでタコが空中に墨を吐いて輪を描く書道。
この「表意文字」がとても美しくて、ルイーズがなんとかコミュニケーションをして
その文字の意味を解いていく過程が素敵です。

各国の宇宙船への対応、ルイーズに度々フラッシュバックする亡くした娘の存在、
色々と語るべきところがありますが、ネタバレしてしまいそうで怖いのでこの辺で。
それにしてもルイーズ役のエイミー・アダムスさんは年齢不詳ですね。

5月19日から全国ロードショーだそうです。

それから、もうひとつの映画の話。
一緒にお仕事をさせていただいている長久允さんが撮った短編映画
「そうして私たちはプールに金魚を、」が、みごとサンダンス映画祭で
日本人初のグランプリ(短編部門)を獲得しました。
(単純に嬉しいので書いています。)
私は埼玉県狭山市では無く、でもよく似た茨城県のとある中途半端な町の
出身ですが、おこがましくも、本当にとてもとても共感してしまいました。
徒歩通学なのにヘルメットを被っていた中学生の頃を思い出して
胸が苦しくなりました。
(そんなシーンは全くありませんが)

こちらも追加上映が決まったようです。

ふたつとも、是非ご覧ください。(と勝手に宣伝)